発達障害の(と思われる)人たちの金銭感覚について振り返り、「なぜ発達障害の方の金銭感覚が両極端に分かれてしまうのか」を考えるこの企画。
ぴぴちゃんのお金の使い方の特徴は『「衣住」のお金を極限まで削って「食」に回す』でした。
では、他の人の場合はどうなのでしょうか。
今回はVol.2ということで、ふたり紹介します。
エントリーNo.2:お財布の紐がとにかく固い!ぴぴちゃんじいちゃん
はじめに、お財布の紐がとにかくキツいことで有名(ウチワで)なぴぴちゃんのおじいちゃんについてお話します。
彼もぴぴちゃん以上にASD(すめし調べ、公的な判断はありません)。
必要ない部分にはとことん出さない
ぴぴちゃんのおじいちゃんには、彼のお財布の紐の固さを象徴する出来事があります。
それはバスツアーに参加した時に話でした。
高速道路のサービスエリアにて、皆がトイレや水分補給に降りたときのこと。
おじいちゃんだけ一向に降りようとしません。
気にかけた周りの人がおじいちゃんに話しかけます。
「ジュースとか買いに行きましょうよ?」
おじいちゃんは即答しました。
「そりゃあ買ってくれるなら行くけど」
周りはドン引き、当時一緒だったおばあちゃんは顔から火が出る想いだったといいます。
普段めったにいかないバスツアー。
こういうタイミングでは、付き合いで一緒にバスから降りて水の一本でも買うことが多いと思いますが、、、、
いついかなる時でも不必要な部分で極力身銭を切りたくないのですね。
給料をなるべく払わない
もうひとつ、驚きだったことが「なるべく従業員に給料を支払わないようにしていた」ということです。
おじいちゃんとその息子であるぴぴちゃんの父は、ふたりで自営業を営んでいます。
最近はぴぴちゃんも手伝っていて3人体制ですが、昔はそこそこの人数が働いていたようです。
そんな会社の社長であるおじいちゃんの悩みは「ぴぴちゃんの給料が圧迫するなあ」。
自営業なので忙しさ(と収入)に波があり、閑散期にはぴぴちゃんの給料が目立つようで
高く付いてしゃーないってよく言われるよ、まあ冗談だと思うけど
でもそんなの昔なんてもっと従業員居たんだろ?
だから今更や、大丈夫大丈夫
それが、昔は暇なときは従業員を出勤させなかったんやって。
もちろん給料も、、、
えっブラック!!!!
そんなコロコロ給料変えられたんじゃ溜まったもんじゃねえな、、、
昔はそういうの普通やったんやろうか
とはいえ、今や誰も居なくなってしまったことを考えると、そういうことなのかもしれません。
エントリーNo.3:毒親?ASD?疑惑、すめしの父
さて、次は私の父です。
幼少期~ぴぴちゃんに会うまでは「なんてひどい人なんだ」程度だった認識が、ぴぴちゃんについて調べていくうちに「親父、、、ばりばりのASDだったんじゃねえか、、、」という認識に変わっていった私の父。
詳しくはまた別記事にまとめることとしますが、金銭感覚で言っても結構イイ線いってると思います。
- 食べるの大好きで外食しまくり、4人家族のエンゲル係数40%超え
- 自分の趣味にはとことんお金を入れる
- 子どもが従順ならお金をかけれど、自分の意に背くとお金を出さない。
貯金よりも外食やガジェット関連、オートキャンプにつぎ込んでましたね。
もちろんオートキャンプなんかは家族で行くのでそこではかなりいい経験をさせてもらえたので、ダメな部分ばかりではありませんでした。
それに小中学生のころは従順な子どもだったので塾にも通わせてもらっていました。
しかし高校の頃から反抗期に入り、父の思い通りに動かなくなってからはほんとうにお金出してもらえませんでした。
何を買うのも『審議会』にかけられ、仮に審議に通っても結構ネチネチ言われましたね。
父のケチ具合は私の大学受験後に更に拍車がかかりました。
私は第一志望だった大学入試で某一流国立大に落ちて、第二志望だった公立大学に合格したのですが、父は「浪人して超一流国立大を目指せ」といプレッシャーをかけてきました。
しかし、私はそれを受け入れられなかったんですね。
それからは「すべて自業自得」と言わんばかりに下宿を許さず往復4~5時間かかる大学に無理して通わせて頂きました。
しばらく通って苦労しているところを見せれば父も納得して下宿を許してくれるのかと思いきゃ、何年経っても全然許してくれません。
下宿との差額で浮いたお金でそれまで以上にタブレット買ったり外食したりしていたので、もう下宿させるなんて考えられなかったのかもしれません。
いやー、結構キツかったですね、、、
挙げ句「自分で全部稼ぐからもう家を出る」と言ってもよくわからない謎理論を展開され引き止められる始末。
生殺しにしたかったのでしょうか。
結局耐えかねて、半ば無理やり家を出ました。
結局ほとんど自分でなんとかしたような学生生活でした。
ほんと、キツかったなあ。
今も十分キツいですが、今のほうがまだぴぴちゃんとふたりで協力して生活してる感があります。
この二人の金銭感覚は「相手への配慮」を欠き自分本位
今回二人を取り上げましたが、共通するポイントとしては「自分の責任よりも自分自身を優先する」ということです。
従業員に給料を出し渋るぴぴちゃん祖父、言うとおりにならない子どもを見殺しにする父。
自分の決断によって相手が困っても関係ありません。
だって自分のお金だから。
いやいいんですけどね、自分自身のお金なので何に使おうが。
ただ現実的にその結果として、従業員は居なくなりましたし、私ももう何年も父に会っていません。
今回考察した3人を通して発達障害金銭感覚について考える
この二人+ぴぴちゃんを通して世間でよく言われている金銭感覚について考えると、ちょっと見えてくるものがあります。
金銭に異常に厳しい
上記の二人がこの特徴を持っていると思われますが、彼らのように本来出すべきところにも結構出し渋る人は結構いるようです。
家計を1円単位でチェックしたりする場合もあるのだとか(出典)。
なぜ彼らはこういった行動に出るのでしょうか。
彼らは自分に一度入ってきたお金は全て完全に自分のものと考えているからだ、と私は考えています。
自分の好き勝手で使えると本気で思っているのです。
それが、社会的な責任などによって家庭に入れたりしなければならないのがどうにも気に食わない。
必要経費にもいちいち審議が入るのは自分のお金が自分以外に使われることを極力避けたいと思っているのです。
だって自分のお金だから。
1円単位で家計をチェックするのも自分のお金がどうなったのか、ビタ一文無駄にされていないのかを確認するためでしょう。
ここまでいくと、もはや彼らにとってお金はその人自身の一部なのですね。
金銭感覚がザルであったらあっただけ使う
上とは反対にお財布の中の金額が「今使える金額」だと考え、文字通り「あるだけ使ってしまう」人が一定数いるようです。
これはちょっとぴぴちゃんにも当てはまるのですが、その時お金を使うことによって得られる満足感を最優先にして後先を全く考えないことに原因があると思われます。
宵越しの銭は持たない、刹那的、という特徴と言えます。
ん、まてよ?
もしかしたら周りへの配慮がないどころか、自分は自分でも「将来の自分」にさえも配慮できないがばかりに刹那的に使ってしまうのか。
結局「想像力のなさ」がアスペルガー特有の金銭感覚の原因
今回は私自身の身の回りの3人のASD(疑惑含む)の金銭感覚を検証して世の中のASD特有の金銭感覚について考えてみようという企画でした(だったよね?)。
- 想像力が働かないため、目の前のお金の節約のため従業員への給料をカットしてしまう。
- 想像力が働かないため、息子の苦労を気にかけず自分自身に使える。
- 想像力が働かないため、奥さんの苦労がわからず家計入れるお金をギリギリまで出し渋る。
- 想像力が働かないため、後で自分自身が困るであろうことを考えず目の前の欲しいものにいくらでも出してしまう。
すべて想像力なのです。
じゃあどうしたらいいのか
さて、問題ははっきりしました。
もうこの記事も結構長くなってしまったので、今後の記事でこの問題について解決方法を考えたいと思います。
注意事項
最後にお断りしますが、前回と今回で3人しか見ていません。
これは調査→考察としてはかなり少ない方と言っていいでしょう。
さらに彼らの特徴的な一面しか見ていません。
しかし、同じような話を本で、SNSで、もしくは本人から直接聞くにつけ、決して珍しいことではないと考え今回まとめるに至りました。
この点承知いただいた上で、一つの意見として読んでいただければと思います。
コメント
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