どっかで見たようなタイトルですいません。
彼女のぴぴちゃんとは付き合って4年、同棲して2年半になります。
超模範的アスペルガーのぴぴちゃんとの4年間は、長かったような短かったような、、、
と言うわけで、今回はぴぴちゃんがどんな特性を持っているのかを書いていきます。
専門家でも何でもない、でも誰よりも近いところで見ている私の所感として、ご参考ください。
皆さんの周りにいる人にも、多少なりとも共通点があるかもしれませんよ。
そもそもアスペルガーって?
まずアスペルガーとは、発達障害の一種です。
実はもうアスペルガーという言い方は古く現在は自閉症スペクトラム障害や、これの英語の頭文字ASD(Autism Spectrum Disorder)と言うのが正式です。
以下では概ねASDと表記したいと思います。
主にASDとは下記の特徴を持つ人のことだと考えています。(出典:株式会社Kaien公式HP)
社会性の質の違い:
周囲の人とかかわる時に適切にふるまうことができず、相手と関係を築いたり、築いた関係を維持していくことが難しい。
コミュニケーションの質の違い:
相手が言っていることや感じていることを理解したり、気づくのが難しい。また自分が言いたいことや感じていることを相手にわかりやすく伝えたり、表現するのが難しい。
想像力の質の違い:
自分が見たり予想していた以外の出来事や成り行きを想像したり納得することが難しい。自分の興味のあることや心地よいパターンの行動に強いこだわりがあり、想定外の行動を取ることに抵抗を示す。
冒頭では「周りの人にも共通点があるかも」と言いましたが、上記の違いは正直誰しもが多少は持っているものだと思っています。
例えば「言わなくてもいいことを何故か言ってしまったあの日あの時」の記憶なんかは誰にでもあるのではないでしょうか。
実際彼女と知り合って、ASDについて調べていく中で
「親父、、、バリバリのASDだったんじゃねえか、、どうりで、、、」
「てか、俺もADHD軽いじゃね!?」
などと考えました。
ただ彼女の場合はそれが割と日常に支障をきたす(というか私が迷惑している)レベルだったので、ASDなのはないかという強い確証を持っている形ですね。
追記:後日彼女はWeis3にて「ASD、少しADHD」という診断が出ました。
彼女の特性は
上の3つの違いを彼女にあてはめて考えてみます。
社会性の違い
これはいわゆる「空気が読めない」ってやつですね。
確かにぴぴちゃんは空気が読めません。
というより、「自分がこうしたら(こう言ったら)相手はどう感じるだろうか」というところにさして興味がありません。
なのでいざ「相手に悪く思われてはならない」と思うと、途端に『守り』に走ります。
例えばいきなり無口になったり(失言がないように)、少食になったり(粗相がないように)します。
ちなみに彼女は、私と二人のときはめっちゃ食べます。多分私以上。あれ??
あと、本来の性格はめちゃくちゃおしゃべりです、喋りが体調と機嫌のバロメーター。
のびのびと喋り続けるぴぴちゃんはすごく可愛らしい。
なお「礼儀作法を身に着けてどこに行っても恥ずかしくないよう武装しよう」とはあまり思えないようです。
察するに、何が正解かよくわからないのではないのでしょうか。
空気読めないし。
また、ぴぴちゃんをみていると空気を読んで常識に迎合するコストが人より多いのではないかとも思います。
常識に併せて行動するのは面倒くさいんでしょうね。
また、大なり小なり失敗を極端に恐れます。
ゆえに実験・実践もしません。
友人や家族間で小さな失敗をしながら学んでいくことはしないようです。
自然と周りの友人はお互いあけすけに話せる間柄の親しい人のみとなり、彼女の両親との会話にしても、さながら「会話のドッジボール」です。
コミュニケーションの質の違い
相手が言ったことの意味は「文字通り」受け取ります。これはガチ。
多分そのへんを考えるコストも大きいのでしょう、明らかに嫌味でもない限り気が付きません。
なお、本人は含みを持った言葉遣いをしょっちゅうします。
ヤらしい話なことに、自分は大丈夫なようです。
あと、コミニュケーションでいうなら彼女は自分の頭の中を整理して言うのもものすごい苦手です。
基本的に整理されていません。
ちなみに部屋も整理されていません。
部屋の整理整頓清掃は基本的には私の役割なのです。ぐぬぬ、、、
多分今まで整理せずともやっていけたのでしょう。
頭も部屋も。
ただやりたいことはいつもぼんやりとあるようで、そういうときはムスッとしています。
こんなときは下手に「何がしたいんかはっきりいしいや!」などと言っても無駄です。
「〇〇がしたい」→「でも□□が△△だから、、」→「でも〇〇がしたい」の無限ループで、急かすだけではまあ解決しません。
こんなときはご飯を与えることで本人の中で欲求が有耶無耶となり、機嫌が戻ります。
原始的欲求最強。
ちなみに、本人の中で「他人に〇〇してほしい」が明確なときでも素直に「〇〇して」とは言いません。
すごく遠回しにいいます。
彼女「お父さん今日暇そうだったし、ご飯誘ってみなよ?」
私「御飯作るの、めんどくさくなったんだな?」
こんな具合です。ナイスコミュ力。
だから彼女は店員さんと話すのもすごく苦手、基本的に私の役割です。
言いたいことがあるなら自分で言え笑
ていうか、私の役割多くない?(小声)
想像力の質の違い
これ。もっとも私を困らせるやつ、、、
彼女はいわゆる「こだわり特性」が強いです。
例えば筋金入りの偏食です。
アボカド以外の果物全般と生野菜が無理らしいです。
繊維どうしてんねん、、、
なんか「ぶちゅと出てくる感じが無理」だそうです。
野菜果実以外にも、一度「無理だ」と思ったものは絶対に二度と口にしません。
あと「無理そう」と思っただけでももうだめです。
損する感覚をすごく嫌うのでわざわざ冒険するマネはしないのです。
さらに思い込みも激しいので、よほどのことがない限り食べません。
レストランの予約も一苦労。
こんな性格なので、食わず嫌いの女王です。
一年ほど前、生まれてはじめてとろろご飯を食べたらしく「とても美味しい!」とのこと。おいおい、、、笑
あと、辛いのもすごく苦手です。
辛味は痛みとも言うところから察するに、口の中の痛みが許せないのではないでしょうか。
想像力で言うなら、服も自分には何が合うのかよくわかっていなさそう。
ファッション誌「美人百花」的な服をよく着ていますが、カジュアルダウンなどちょっと崩したファッションになるともう何が正解かわからなくなるそう。
あと、上記の通り「自分が損する感覚」にはすごく敏感です。
実在する物質として損した、もしくはするかもしれない雰囲気に敏感なのはもちろんですが、
更に厄介なのが、「自分が怖い思いをするかもしれない」という状況を極端に嫌うことです。
もうすべてを捧げて全力で怖い(かもしれない)ものを排除しようとします。
多分頭がすごい原始的なのです。
じゃあ何が怖いのかっていうと、「一人になること」です。
とはいえ、彼女が心の底から心をひらいている人は多くありません。
ていうか私程度です。
家庭も崩壊気味だったらしく(現在は少しマシ)、表面は仲良くしていてもあまり信用していないようです。
「一人になるのが怖い」=「すめ(私です)に置いていかれるのが怖い」
の構図ができてしまっているのです。
これが災いしまくって結局、折角就職した会社を辞めることになるのですが詳しくはこちらを参照ください。
彼女のASD
いまさら言うまでもありませんが、発達障害と一言で言ってもその特徴は様々です。
社会性の質の違い:周囲の人とかかわる時に適切にふるまうことができず、相手と関係を築いたり、築いた関係を維持していくことが難しい。
コミュニケーションの質の違い:相手が言っていることや感じていることを理解したり、気づくのが難しい。また自分が言いたいことや感じていることを相手にわかりやすく伝えたり、表現するのが難しい。
想像力の質の違い:自分が見たり予想していた以外の出来事や成り行きを想像したり納得することが難しい。自分の興味のあることや心地よいパターンの行動に強いこだわりがあり、想定外の行動を取ることに抵抗を示す。
ぴぴちゃんのケースとしては全部にドンピシャだったのでわかりやすいですが、あなたの周りにも「ちょっと怪しいかな」という人が周りに居たら教えてあげても良いかもしれません。
というのも、彼女は「私は発達障害かもしれない」と自分で全く考えること無く漫然と「まわりとはちょっと違う」と思っていたそうです。
発達障害が認知され始めたことが最近だと考えると、発達障害のことを知らないまま自分自身に違和感を持っている人も多いんじゃないかと思います。
そういった方々に発達障害のことをもっと知っていただければ、もっと世界が良くなるのではないかなあと勝手に考えています。
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