About us

ようこそ、いらっしゃいませ。

このブログは微ADHD(自主申告)の私すめしとASD(診断済み+分離不安障害のハイブリット)ぴぴちゃんの日常を生きていくためのライフハック的ブログになります。

つまり、発達障害に関する内容をまとめています

私の同棲中の彼女である「ぴぴちゃん」は典型的な自閉症スペクトラム症候群(ASD、少し前で言うアスペルガー)です。

多分にもれず彼女の家族はみなさん大なり小なり自閉症を持っているようで、彼女自身は「他の家庭と比べてウチはなんだか違う」と感じながらも特別な支援や配慮を受けないまま大人になりました。

彼女の具体的な特性:

  • 思ったことを思った時に言ってしまう(我慢できない、言われた人の感情を意識しない)
  • パートナーが体調を崩していても特段心配しない(相手の立場に立てない、相手の体調不良による自分への不利益が真っ先に気になる)
  • 思い通りにならないことが重なると癇癪を起こす(自分しか見えていない・コミュニケーション能力が低い)

と挙げればキリがありませんが、まあなんせ典型的なASDと言うことです。

このブログでは、私すめしから見たぴぴちゃんを通じて世の中の発達障害について考えていきたいと思っています。

数年前、私がぴぴちゃんとの接し方に困ったとき「こんな時の情報や対策を集めたサイトがあれば」と感じたので作っちゃいました(今でも絶賛模索中ですが)。

同じような想いをしている方の力になれれば、これ以上嬉しいことはありません。

自己紹介

さて、私は誰かと言うところについてお話ししたいと思います。

Webでフリーの物書きやプログラミングをしながら、Webサイトの運営を行っています。

趣味は

  • ガジェット系いじり(Key2 最高)、ライフハック開拓
  • 車いじり(MTのアクセラ乗り。見えないところで結構手を入れている)、ドライブ
  • 旅行(彼女と年に数回車中泊しながら旅行してます)
  • 歌(昔習ってました)
  • ピアノ(初心者です)
  • 健康維持(健康のためなら死んでもいい)
  • 糖質制限(4ヶ月で8kg痩せた経験あり)

滋賀県在住のどこにでもいる二十代のただの若造です。

普通ではないところがあるとすれば、上記の通り発達障害のぴぴちゃんとと一緒に住んでいることくらいでしょうか。

あとはせっかく院卒で入社した、ブラックでもない会社を一年で辞めたことくらいです。

なんで会社辞めちゃったのか

ブログを始めた理由として、よくあることといえば

「会社がブラックで辞めたから~」「会社が薄給で未来がなくて~」などが多いと思います。

主婦ブロガーですと、「主人に頼らない収入源を~」みたいなのも多く感じます。

どれもすごく立派な理由ですし、皆さんに成功していただきたいと思っています。本当に。

ただ、私の場合はちょっと違いました。

会社の環境としては悪くなかった

悪くなかったんです。私にはもったいないくらいの待遇だったのではないでしょうか。

優しい上司

新人教育後に私が配属された先の部長は菩薩のような方でした。

物腰がすごく柔らかいのですが、部内外で起こる物事をいつも見据えていて、うまく部下を引きたてて成果を上げるすごく魅力的な方でした。

同居しているぴぴちゃんについていつも相談に乗っていただいていました。

更に退職のとき、部長自ら私の荷物を車に運びこむのを手伝っていただいて最後まで本当に菩薩様でした。

また部の先輩方も楽しく、頼りがいのある方ばかりでした。

ぶっきらぼうでも実はめちゃくちゃ面倒見の良い人。

ニコニコと放任主義なようで、困ったときにはすごく頼りになる人。

コミュ力が人の形になったような人。

みんなが私の目標のような方でした。

仲のいい同僚たち

じゃあ同期とソリが合わなかったのか、というとそうでもありません。

みんなどこかしら個性が強いながらもお互いを尊重しているようでした。

他の世代ではちょっといろいろと「共演NG」状態になっているようでしたが、私の世代は同期の仲が悪いというようなこともありませんでした。

悪くない給料

極め付きはこれ。

退職後ハロワにいきましたが、失業保険の見積額を計算していたハロワの人が

「めっちゃもらってはりますね」

と思わずこぼすくらいにはもらえていました。

とはいっても「全国の給料高い企業ランキング」に載るようなところではありません。

ただ、少なくとも私の住んでいる地域ではもらえる方だったのではないでしょうか。

じゃあなんで辞めたん

というところなんですよね。

みんなに迷惑をかけるのが申し訳なかった

これに付きます。

私はとある理由(後述します)によって夜には残業が殆どできません。

また、出張などもできなかったのです。

残業できないことを理由に仕事に支障をきたすのは絶対に嫌だということで毎日朝7時過ぎに出社していました。

実はこっそりと自宅に持って帰ったこともあります。

でも量をきちんとこなしていればよい、というほど現実は甘くなさそうでした。

会社は社員達の残業で回っていた

とある先輩が「現場からの技術的な問い合わせ(すぐに返信できないような内容)」を16時に受け、締切を今日中と設定されているのを見かけました。

一度や二度ではありません。他の先輩も似たようなものでした。

でもこういうことは良いか悪いかは別として、珍しいことではないですよね?

ただ、このパターンは朝残業では対応できません

私ができないこういった仕事は、周りに事情をきちんと説明することでもしかしたら誰かが代わってくれるかもしれません。

しかし、その誰かには確実に負担になるでしょう。

周りにこういう形で迷惑をかけてしまうのかもしれない、ということが残念でなりませんでした。

更に、私しか答えられないような内容が出ないようにということになると、任される仕事にも限りがあるかもしれません。

私はいつまでたっても一人前になれないかもしれない、と感じました。

締切を落とした経験

私の「ここにいてもダメかもしれない」という気持ちを加速させる出来事が起こりました。

長期の案件が締切に間に合わなかったのです。

ある仕事を先輩とともに任され、朝早くから出社して納期に向けて頑張っていました。

しかし先輩は違う業務も複数進めており、この仕事だけをしているわけではありません。

必然と先輩は指示を出すのみで、私が主に仕事を進めていく流れとなります。

先輩は時々私の進捗を確認してくれていましたが、ある時私がしていた大きなミスに気が付きます。

「これは締切間に合わねえぞ、、!!」

初期のところでしていたミスでしたが、私も先輩も見過ごしたままかなり来てしまっていました。

結局締切は間に合わず、とはいえそこまで重要案件でもなかったので期限が延伸され、なんとか完遂することができました。

ここで私は気が付きます。

「今回は私が新人でまだ優先順位の低い仕事だったからなんとかなった。

しかし、これが何年も経って、延伸できない重要案件だったらどうなっていたのだろうか。

みんなにとてつもない迷惑をかけてしまうのではないだろうか

ていうか、やっぱりそういう仕事が来ないよう任される仕事にも限りがあるんじゃないだろうか」

悩みは日々大きくなり、「動くなら早いうちに、これ以上誰にも迷惑をかけないうちに」ということで退社を決意するに至ります。

なぜ残業できないのか

ここからは残業できない理由についてお話します。

ぴぴちゃんの発達障害

私が残業できない理由は同居しているぴぴちゃんにあります。

彼女は発達障害です。

最近(2019年3月)きちんとASD(あと少しのADHD)と診断されました。

小さいころから周りに馴染めず、また家庭環境も崩壊寸前だったことも手伝って孤独な幼少期を過ごし、あまり人を信用できなくなるような人生を送ってきたようです。

幼少期誰でも通ってきたはずの「両親に甘える時期」とか、「両親から自立し始める時期」をどこかに置いてきてしまったのでしょう。

私と出会い、付き合っていくに連れて「それまで我慢して無理していたなにか」が形を変えて姿を表します。

私から全く離れられないくなってしまったのです。

パニック障害の発症

一緒に住み始めた当時、私はまだ大学院生で大学の中では割と忙しい研究室にいました。

そのため忙しい時期になるとかなり変則的な生活スタイルとなるのですが、これが彼女の何かを目覚めさせたようです。

ある晩、深夜2時位に帰宅した時部屋がめちゃめちゃになっていました。

テレビよく割れなかったな~てくらい。

空き巣でも何でも無く、犯人は彼女。

特に夜は一人になるとめちゃくちゃ不安になるようで、少しでも私の帰りが遅くなるともうわけがわからなくなるそうです。

パニック障害のひとつでしょうか。

彼女の過去は知っていたので、私もその時は「過去のことが引きずっているのかな」程度に考えていました。

私が「発達障害」のことを知るのはもう少し先の話です。

その一件以降、忙しいときには事情をきちんと繰り返し説明して、ぴぴちゃんに理解してもらいつつ、なんとか夜は家に帰るよう努めました。

幸い私はそのとき個人で進める研究内容をしており、時間に自由が利いたのです。

デイタイム+たまに家に持ち帰って徹夜で研究を進めることによりなんとか結果を出し、大学院を卒業することができました。

会社員としての融通の利かなさ

しかし会社に入るとこうは行きません。

商品開発の部署に配属されたため表向きは裁量労働制なのですが、周りを見ていると事実上機能していなかったような、、、

というより、そもそも新人に裁量などあったものではありません

それに、とりあえず会社に居続けても会社の中でしか活きない知識が増えていくだけで、フリーランスとして将来的に独立できそうもありません

困った、、、

自分の力で食べていく道へ

そんななかで出会ったのが「クラウドワークス」というサービス。

私は試しに仕事を受けることにしました。

大学院で専門外ながらも獲得したプログラミングのスキルがまんま活きる案件を受けたところ、サクッと数万円を稼いでしまいます。

日々会社で勝手に神経をすり減らしていた私が

「このまま会社にいても自分も成長できないどころか、周りに迷惑をかけるだけかもしれない。それならプログラミングを勉強してそのスキルで稼いだほうが私にはあっているのかもしれない」

と考えるには十分でした。

こうして、会社を辞め一人で稼いで生きていく方法を模索することになります。

いや、別れればいいじゃん!

と、ここまで読まれたあなたが「いや、別れろよ」と思うのもごもっとも話です。

私もそう思います。

「あれ、これってメンヘラに捕まり見事囲われているだけじゃね?」

「人生割と詰んできてるんじゃね?」

「もうこれ、地獄へのリニアモーターカーじゃね」

私だって考えないはずありません(きっぱり)。

かれこれ4年ほど付き合っていて思いますが、ぴぴちゃんと付き合うのは並大抵ではありません

ストレスレベルたけえ、、、

それでなくてもコミニュケーションの齟齬がままあったり、基本ぴぴちゃんは自分しか見ていないので日頃接していてしょっちゅうキレ気味になっています。

付き合い続ける理由2つ

ここまで言ってて何ですけど、私はそれでも彼女は悪くないと思うんですよね。

「よく続くよな」とも言われますが、彼女はただそういう風に生まれついてしまっただけだと私は考えています。

子は親を選べない

この子が悪いわけではないのに障害のため周りにうまく合わせられずに孤立したり、それをこぼす唯一の場であってほしい家庭さえも崩壊状態。

精神を病んでしまうのも無理内容にも思いませんか?

子は親を選べません

私だってすべてを持って生まれてきたような人生でいたかった。

たまにいるでしょ?努力でどうにもならないところが恵まれている人。

だからこそ、誰であってもどんな人でもいっちょ前に幸せになる権利があると思ってしまうんですよね。

あまっちょろい自分がたまに嫌になりますけどね。

それに、なんでもないときのぴぴちゃんの無邪気な笑顔がまた可愛いんですよね。

もう子どもを見ているようです。

子どもなんていた事ありませんが。

それに(うっとおしくなるくらいには)いつでもまっすぐ私を愛してくれている彼女を見ていると、まだしばらく付き合ってやろうかと思ってしまうのです。

一度決めたことは曲げない

もう一つ、私がぴぴちゃんと付き合う理由。

それは、「私がそう決めたから」です。

その昔、結構好き放題して暮らしている時が私にもありました。

すべて学生時代になりますがろくに勉強もせず、バイトも恋人も半年続いたら最高記録でした。

なんなら彼女いるのに浮気した上、浮気相手からお金借りた挙げ句トンズラとかクズみたいなことしていました。

ホントクソですよね笑

でもなんだかずっと満たされなかった。

忙しい毎日なのにどこかヒマしてたんです。

そんなときに友人から言われた言葉

「一人の人をまっすぐひたむきに愛してみたら?」

これを聞いたときは「へえ、そんなんで変わるもんかよ」程度にしか思っていませんした。

その後ぴぴちゃんと出会い、生い立ちを聞くに連れ

「この子をまっすぐひたむきに愛してみようか」と思っている自分がいました。

過去を清算したいという気持ちもちょっとはあったかもしれません。

、、、結果として今十分ツケは払ったかなというか、まあちゃんと大変な思いをしたというか、会社員だった時以上に頑張ってます。

それでもまだもうちょっと付き合ってもいいかなあ。

人はこれをドMといいます笑

それでも、発達障害の権化みたいなぴぴちゃんが笑って暮らせる日々を夢見ています。

たとえそれが地獄へ続く道だったとしても、力ずくでも二人で「天国のどこか」へ飛びたいのです。

このブログの発達障害の記事について

長い文章をここまで読んでいただき本当にありがとうございます。

世の中にはこんな人もいるのだなあと、頭の何処かに残しておいていただけると幸いです。

  • このブログでは
    • 思ったこと
    • 調べたこと
    • 考えたこと
    • 発達のためにやってみたこと
    • 公共の支援など
      を書いていくつもりです。
  • しかし全ASDが「こうだ」と決めつけるものではありません。あくまで彼女と私のケースです。
  • あと、ASD特性が少しでもあるからといってASDの彼女(彼氏)と付き合うのは並大抵ではない、とも限りません。
    • 正しい知識と公正な眼をもって、目の前の人を見てあげてください。
    • また、その上で「降りる」ことは誰にも責められるべきではありません。
    • 「続ける」にしても「降りる」にしても、その判断をしたあなたを自分で誇っていいと確信しています、当事者として。
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