『のだめカンタービレ』とは言わずもがな、クラシックがテーマの笑いあり涙ありのコメディです。
めっちゃ有名だったにもかかわらず、私はこれまでちゃんとは観たことがありませんでした。
でも実際観たらすごかった。
上野樹里演じるのだめがもうぴぴちゃんまんまで、もはやコメディの皮をかぶった「発達障害を知るためのバイブル」なのではないかと思ったほどです。
ということでASDの彼女と同棲している私目線で、のだめと彼女の共通点を挙げてみました。
なお、私が観たのはドラマ・映画のみで漫画は読んでいません。
どのへんが似てたのか
挙げ始めるとキリがありませんが、ざっと5つ挙げていきます。
部屋がカオス
のだめの「変態」エピソードはあまりにも多いですが、そのひとつに「部屋が超絶汚い」という面があります。
いつのかわからない食器、脱ぎっぱなしの服、ベランダからのゴミからあふれる謎液、、、
まあベランダの謎液はさすがに実在しませんが、彼女によって部屋が汚いのはガチです。
彼女の実家の部屋はそんなに散らかっていないので気が付きませんでしたが、一緒に住んで思ったのは
- 床に平気でものを置く
- ていうか、すべての平面は物置
- ぴぴ「掃除要る?汚くないじゃん見えないし」
- 同上「整理ってなにそれ美味しいの?」
が基本スタンスだってこと。
「コレ片付けとけよっ」と床のゴミ、もとい彼女の私物をわたしても「おいよっ」とすぐ横のタンスの上にぽいっ。カラーボックスの上にぽいっ。
「あのなあっ、そのタンスはお前のゴミ置きじゃねええええええっ。ちゃんとしまえええええっ」
「またやる」
こうして数日が過ぎていきます。。。oh,,,
部屋を整理して場所を空けて、自分の物たちに居場所を与えてやるという発想がないようです。
っていうか教えても実際にやって見せてもできないところをみると、脳がそういうことを考えるようにできていないのかも。
あとホコリも目に入らないらしい。
掃除した後の部屋って色が明らかに違うじゃねえか、、、
見えないものは実在しないもの→掃除なんて無くてOK!!という思考回路なのです。
基本整理整頓、清掃は私の仕事です。
ただ、限られた物しかない狭いスペースは彼女にも掃除ができるようで、トイレと台所は彼女が掃除担当です。
トイレと台所は汚れたら否が応でもわかりますしね、ビビットな色つくし。
ちなみに、彼女の自宅の自室が片付いていたのは「ものを極限まで減らしていた&そもそも自室には寝る時以外いなかった」からだそうです。
ちゃんと聞いてから同棲について検討すべきだった、、、
過集中
のだめは一度ピアノに集中したら、平気で何日も食事すら取らずに練習に没頭します。
元々のズバ抜けた音楽センスとこの過集中特性によりのだめは海外留学を手にするわけですが、私の彼女もかなり没頭するクセがあります。
彼女は学生時代、学校の勉強がものすごく苦手だったようですが、暗記科目のみ過集中で丸暗記しテストの得点をとることでクラスの順位をキープしていたようです。
また以前、私の実験に使うため彼女にちょっとした内職的な作業をお願いしたのですが、やり方を教えると休憩も取らず数時間ぶっ続けで作業してくれてすごく助かりました。
作業していた数時間彼女は一言も発さず、また話しかけられると怒るので多分アレは過集中だと思われます。
とはいえ、作業を任せた身としては休憩してくれないのも少し心配。
作業中の彼女の頭の中をみてみたいような、何を考えて作業していたのだろう。
こだわりが強い
のだめは「ハリセン」のレッスンをとことん拒否し、結局「おなら体操」を完成させることを条件にレッスンを受け入れます。
彼女にも似たようなところがあって、とにかく「自分がこうだ、と思ったらこうしなくてはならない」みたいなところがあって困ります。
例えば出かける数分前に室内干ししていた洗濯物を急に取り入れだして「コレが終わらなきゃ出られない!」みたいな。
急がないってソレ。てか遅刻するって、、、笑
それ以外にも「これするのは今じゃないやろ」エピソードは割とあります。
最近はまだマシになりましたが、ひどかったなあ。
逃げぐせがある
のだめはドラマ、映画ともピアノから一度は逃走してしまいます。
のだめなりの事情があるのはドラマなのでもちろんわかりますが、うちの彼女も負けていません。
とあるクラウドソーシングでちょっとした作業をちょくちょく受注している彼女。
たまに仕事を投げ出して、納期前日にも関わらず寝てしまいやがります。
「社会人としてクソすぎやん!」などと悪態を付きながら結局私がやるハメになります。
ん?逃げぐせと言うか、単に彼女に責任感が欠如してるだけ??
というかあれ、そもそも私が甘やかしすぎ!?
ピアノが上手い
のだめ同様、彼女も実はピアノ奏者。
大阪の音楽専門学校でピアノ専攻科出身彼女は、持ち前の音楽センスと門下の中でもよく動くと言われていた指、あと上記過集中でなかなかコンクールでもいいとこまで行ってたみたいです。
彼女の「変態性」と「ピアノのスキル」から、「リアルのだめ」と呼ばれていたようです。
実際、私はピアノにそこまで詳しくありませんがぴぴちゃんの演奏は素人でもでも惹きつけられてしまう何かがあります。
魅せ方を知っていると言うか、、、
そんなとこからしても、リアルのだめは本当だと思います。
ここは似てない
料理はうまい
のだめは「カレー事件」を引き起こしていますが、私の彼女の作る料理はとても美味しいです。
味の素系は使わないし、ホワイトソースなんかも自分で作っちゃう料理スキルにはいつも感心させられます。
お弁当にも冷凍食品入ってたことなかったし。
でも付き合い始めた頃はガッタガタにりんごを剥いてくれたので(しかも手を洗うの忘れてたらしい)、もともと料理が上手だったわけではありません。
料理スキルが妙に伸びた要因としては、ぴぴちゃんはグルメ家で「こんな料理が食べたい」というモチベーションが大きいことも影響してそうです。
向上心が無いような、、、
のだめは千秋の「飛行機恐怖症」を治し、海外へ行こうとする千秋に追いつこうと必死に特訓します。
なんていじらしい。。。
私の彼女ならこうはいきません。
おそらく「飛行機恐怖症」治してくれないですし、むしろ海外進出の足を引っ張ってきそう、、、
てか、実際私の足を引っ張ってきます。
自分を高いところに持っていくことに、あまり興味ないようです。
まとめ
ここで挙げたこと以外にも上野樹里演じるのだめと私の彼女の共通点が多くてすごく感心しながら観ていました。
細かいところで言うと「のだめ、あの先生嫌です!」のときののだめの顔とか、その後の文字通り肩を落として夜の道を歩くシーンとか、まんまぴぴちゃんです。
本当に肩を落として歩くんですよ、彼女。
機嫌のいいときは本当に小躍りとかしますしね笑
よくASDの特徴を捉えていてすごい勉強になるなあと思いながら観てました。
ドラマ的にはクラシックの魅せ方とかストーリーの疾走感、今観たらスペシャル豪華なキャストなど見どころが多かったです。
けど途中からむしろ彼女の取り扱い説明書を見ているような気分でした。
とはいえ、のだめはあくまでノンフィクション。
自分のこともきちんとこなしつつ忍耐強くのだめと向き合った千秋のように、目の前の彼女をよく見て接していきたいですね。
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