アスペルガー症候群の人に偏食が多いというのはよくある話のようです。
ウチのぴぴちゃんも多分に漏れず、結構偏食です。
今回はぴぴちゃんの偏食のケース、偏食が減ったきっかけを紹介します。
食べられないもの・食べたがらないものとその理由
ぴぴちゃんと付き合い始めてから、レストランの予約をするのがすごく大変になりました。
ぴぴちゃんが苦手とするものをざっと列挙しますと、
- 生野菜
- フルーツ
- 焼き魚
- 漬物
- 辛いもの
- その他美味しくないもの
生野菜・フルーツ
なんといっても生野菜全般が食べられないのです。
更に言うと女子には珍しい?ことにフルーツも全然ダメです。
フルーツに至っては調理済み、料理やスイーツの中にちょろっと入っているのもダメです。
フルーツの噛んだときのぶにゅっとした感覚がやなんだよね。
なるほど、たしかにいちごとかみずみずしいよな。
あれがむりなのか。
あと野菜はキュッキュ感がダメ
ごめん、わからん
これで一番困ることは、コース系料理のサラダなどは私が二人分食べなくてはならないことです。
残すのももったいないしなあ、、、
焼き魚
焼き魚は骨をとるのががめんどくさいそう。
あれ、いっぱいあるでしょ?
取らなきゃいけないじゃん
いや、取れよ
魚に骨なんかなかったらいいのに
タコだけ食ってろ
まあ今どき骨が既に除去されてる切り身も売られてるみたいですけどね!
なお、骨がない刺し身はぴぴちゃんの大好物の一つです。
漬物
漬物もぴぴちゃんが食べているのを見たことがないです。
まあ私も糖質制限を長い間しているのであえて漬物を食べることはここ数年無いわけですが(無駄な塩分も取りたくないし)、ぴぴちゃんはそういう理由ではありません。
クサい!
あんな〇〇みたいなニオイのものなんt
よしわかったそこまでにしとけ!
辛いもの
「辛さは痛み」などとよくいいますが、そもそも痛みにめちゃくちゃ弱いぴぴちゃんです。
辛いものを食べられなくとも仕方がありません。
「CoCo壱番屋」のカレーでいうなら「甘口」にプラスして謎のシロップを出してもらってドバドバかけてやっと食べられる、というレベルです。
しかもキムチに限ってはニオイもダメだそうなので私が食べたあとは結構ガチな顔で拒否されます。
その顔で絶対近づかんといて!!
キスとかほんまやめてや!!!
顔関係なくね!?
キムチにかこつけて悪口言いたいだけじゃね!?
ぴぴちゃんの日本語がアレなのはいつものことです(泣)
普通に美味しくないもの
これが最もタチが悪いかもしれません。
こちらでも紹介したのですが「好きなもの×絶対的に美味しいもの」のときはめちゃくちゃ食べます。
私より10kgくらい体重が軽いはずなのですが、私よりも全然食べます。
とはいえ、まあ食べる分にはいいんですよ。
問題は「普通のもの×美味しくないもの」以下の組み合わせになると全く食べてくれないこと。
もうね、胃がしゅ~んと縮こまっちゃってすぐにお腹いっぱいにならはるの!
とか何とか言ってくるんですが、んなワケあるかい笑。
実際食べなかったときはそこから次の食事を待たずして
ずずぢゃあああん、ぴぴおながへりずぎでじぬ~
がいつものパターンです。
まあほっとくんですけどね。学習してくれ。
ていうか、災害のときとかどうやって乗り切るつもりなんだろ。
食べたいものなんて普通食べられないはずだし、餓死を選ぶのかな。
気に入ったらそればかり食べる
また、ぴぴちゃんは「一度気に入ったら何度でも食べる」という習性もあります。
皆さん大体多少は持っているというか、もしお寿司屋さんに行ったとき「サーモンは2回位食べる」とか「マグロは全種類制覇する」とかは普通にあるかと思います。
しかし、ぴぴちゃんはそんなレベルではありません。
お寿司屋さんの例で言うなら、「うにを一回で5回位食べる」「中トロだけ連続で注文」「白子を3皿くらい一気注文」とかザラです笑。
しかもこれだけ食べ続けても飽きないもんだからすごい、、、、
「食べられない」が食べられるようになる瞬間
ここからはぴぴちゃんが今まで食べられなかったものが食べられるようになったときのパターンを紹介します。
前提:本人が良コンディション
これは大前提ですね。
『本人のコンディションが悪いと「こだわり属性」が増長される』というのは結構専門家の間でも言われていることらしく、実際ぴぴちゃんが今まで食べられるようになった瞬間というのは良コンディションのときしかなかったです。
「子どもの好き嫌い克服と同じく、嫌いなものを細かくして肉とかに混ぜ込む」案も有効らしく試したんのですが、その時は騙せて食べてくれても、結局「じゃあこの食材は食べられるじゃん!」とはならず克服できませんでした。
旅行先で、出てきたとろろご飯を食べられた
はじめてぴぴちゃんの苦手克服を見たのは旅行中に食べた山芋のすりおろしです。
実は当時私はぴぴちゃんが「山芋はなんか昔痒くなったから嫌い」だという事を知らずに普通に二人で食べてたのですが、食事の後。
とろろご飯美味しかったね
せやな、あれどんだけでも食べれるわ
実はぴぴ、初めてとろろご飯ちゃんと食べたんだ。
今まで苦手で避けてきたんだけど
え!そうだったの!?
全然普通に食べてるから気が付かなんだわ、
どうしてチャレンジしようと思ったの?
なんとなく?
そうなんです、ニガテを克服する理由って案外何気ないことなのかもなあと知りました。
思えば
- 旅行先でテンションが上がっていた
- 以前、私が定食屋で美味しい美味しいととろろご飯を食べていた
(この時はぴぴちゃんは別のものを注文、見てただけ)
ことがチャレンジのきっかけになったのではないでしょうか。
この件で、ぴぴちゃんの好き嫌いを矯正しようという気持ちが薄くなりました。
きっとこうして楽しく暮らしていれば、いつかこういうタイミングが来るのだ。
ヘタに強制してギスギスするほうがかえって遠回りなのかもしれない
美味しいかき氷屋さんで、人生初練乳
これは最近の出来事です。
ぴぴちゃん「実は初めて練乳食べたんだ。けど美味しいね、これ」
すめし「えっそんなことある!?」
ぴぴちゃん「なんとなく今まで気持ち悪かったんだよね」
なんとなく苦手なもの
無理強いなんかしなくても、そっと見守っていればいつか目覚めてくれるかもしれませんそんなことをふと思う真夏日 pic.twitter.com/3AaAwXunvz
— すめしwithあすぺるハニー (@sumelog) August 3, 2019
これもなんとなくですね笑
ぴぴちゃんは2019年8月現在、ジョイフルのかき氷中毒になっています。
週2~3は来ています。
ジョイフルのかき氷って多分他のファミレスのどこよりも氷のキメが細かくて、シロップも全体的にかかってて美味しいんだよね~。
それでぴぴちゃん、おそらくテンションが上がってて「練乳にもチャレンジしよう」という気になったのでしょう。
ジョイフルありがとう!!
好き嫌いの克服には忍耐が必要
そもそもアスペルガー症候群の方が偏食な理由というのは
- 感覚過敏で受け付ける食感やニオイが限定されてる
- 変化を極端に嫌うので、子どもの敏感な時期に嫌いになったものに再チャレンジすることなく、ずっと嫌いのまま
という、もはや外野からはどうしようもないようなものばかりです。
ぴぴちゃんを見ていると、『変化を嫌ってチャレンジしない』から苦手なものが大半に思えるのですが、それを無理にチャレンジさせても
「絶対食べねえ!食べたとしても全部吐いてやる!無理に食べるくらいならいっそ餓死する!さあ殺してくれ!!」
といわんばかりに、極端なくらい(餓死する気はさっらさらない)に反抗して食事どころじゃなくなるのでこちらが消耗するだけです。
おおらかに、本人が天の岩戸から出てくるのを待つがごとく、待ちましょう。
パートナーであっても実の子どもであっても、所詮は他人。
我々であっても、してあげられることは実はそんなにありません。
あなたは目の前の食事を美味しくいただきましょう。
いったんそれで大丈夫に、しませんか?
そうなんですよ❗️
昔は苦手でも、ある時たまたま挑戦してみたら
「あれ、全然いけるやん」
ってなるのが好き嫌い克服の定石だと思います😄ただ好き嫌い多い人って、何となく心身が挑戦しづらい状況にあるんでしょうね😅
なので無理やり食べさせるより、環境整えて待つのがお互い気楽な気がしてます笑— すめしwithあすぺるハニー (@sumelog) August 3, 2019
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